出題項目のポイント

この項目では,環境分析,ドメイン,組織と戦略といった,企業戦略立案の流れを理解しているかがポイントとなる。直接的に,企業戦略の知識が問われるような出題 数は多くない。しかし他の分野においても,さらには他の科目においても重要となる出題領域である。 環境分析には PEST 分析や,SWOT 分析などの手法が挙げられる。特に SWOT 分析は,2 次試験の学習の際に何度も活用するために,十分な理解が必要である。な お,中小企業は,経営資源も少なく,外部環境に対する影響力,交渉力も少ないため, 外部より,内部の資源に着目しようという考え方が主流になっている。

「第 4 章 経 営資源戦略」で学習するリソース・ベースドビューの考え方と本章の学習内容を十分 に把握し,2 次試験で活用できる知識の習得を心がけていただきたい。 ドメインは,「誰に,何を,どのように」を企業の内外において明確にして,自社 の進んでいくべき方向を明らかにするものである。ドメインも,経営計画と同じく不 変のものであってはならず,また,大きすぎても小さすぎてもいけない。ドメインを 変更したり,広げたり絞ったりするときには,環境分析を行い,顧客からそっぽを向 かれないか,従業員も合意しているかなどの内外両面からの視点を持っておきたい。

出題の傾向と勉強の方向性

ドメインについては,「顧客層」「顧客機能」「技術」という基本定義のほか,ドメ インを再定義する際の注意点が問われていた。この範囲は平成 27,28,29 年と 3 年 続けて出題されており,1 次試験の知識問題で着実に得点を稼ぐとともに,2 次試験 の解答でも使いこなせるようにしておきたい範囲である。 また,平成 20 年度では,創業時の企業について出題されている。戦略やドメイン は,企業のライフサイクルに応じて変わってくる可能性がある。常に,一律普遍のも のではなく,時代やライフサイクルに合わせ環境分析を行い,適合するように変化さ せていく必要がある。


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