出題項目のポイント

業界構造の分析,競争回避の戦略,競争優位の戦略が問われる。業界構造分析では 何といっても 5 フォースモデルによる 5 つの競争要因を理解しておく必要がある。 次に,競争回避の戦略では,障壁(参入障壁,移動障壁)の種類や,どうやって障 壁を構築していくかについて把握しておく必要がある。

そして,競争優位の戦略では,ポーターの競争戦略(差別化,コストリーダーシッ プ,集中戦略),バリューチェーン,競争地位別戦略(リーダー,チャレンジャー, フォロワー,ニッチャー)のそれぞれの戦略の特徴とどういった優位性があるのか把 握しておきたい。

いずれにしても,知識問題より,業界動向や,読解力,論理力をフル活動して対応 していく必要がある範囲である。

出題の傾向と勉強の方向性

毎年 3 問前後が出題される競争戦略は,企業経営理論の戦略パートの前半の山場と いってよいだろう。科目をまたぐような多種多様な問題が出題されている。たとえば, 平成 23 年度の第 5 問では,経済学でよく出題されている情報の非対称性が出題され た。また,単純な知識確認の問題は少なくなり,問題文や選択肢を読み解いて判断す ることが必要な問題が中心である。

また平成 27 年度は,タイムベース戦略が出題さ れたが,事業展開におけるスピードの重要性は年々高まっており,こうした世相を反 映するものであろう。平成 28 年度は競争戦略から 4 問も出題されており,どんな問 題が来ても対応できるようにしておきたい範囲である。

さらに各業界に関する事例の問題が多い。業界動向など,常に高いアンテナを張っ て,収集する必要がある。しかし,個別業界の細かい内容まで把握するのは現実的に 難しい。そういったときは,業界知識問題として捉えるのではなく,問題文をじっく り読み解いていきたい。

また,各選択肢だけで適・不適を見極めるのが難しい問題が 増加しているので,選択肢に入る前の冒頭の問題文の制約を読み落とさないように, 慎重に対処してほしい。


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