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はじめに
1.中小企業診断士試験が受験生に求めているもの
中小企業診断士試験は,受験生に対して中小企業診断士として活動するための基礎的能力を持っているかを問う試験です。
- 1次試験では,考える力の土台となる幅広い知識を一定水準で持っているかを問い,
- 2次試験では,企業を実際に診断・助言する上で必要になる情報整理力(読む力)・ 情報分析・考察力(考える力)・社長にわかりやすく伝える力(書く力・話す力)を持っているか
が問われています。 これらは表面上で問われている能力であるが,実はあと2つの隠れた能力を問われています。 それは,「計画立案・実行能力」と「要点把握力」です。 中小企業診断士には,一定の期限までにその企業を分析・診断し,効果的な助言を行うことが求められます。そのためには,診断助言計画を立案した上で,実行し,その結果を検証し,改善策を立案・実行する能力が必要です(計画立案・実行能力)。
また,自分にとって未知の業種・業態の企業を診断・助言する際には,できるだけ短期間でその企業に関する専門知識を得て,社長とある程度対等に論議できるように準備する能力も必要です(要点把握力)。 したがって,中小企業診断士試験では,1 次試験で多岐にわたる領域を短期間で要領よく要点を把握し合格レベルに近づける力が問われており,試験制度全体では1 年に1回しか実施しないことで,学習計画を立て効果的に学習を進める能力を問うているといえます。
2.本書の特徴
本書は,中小企業診断士試験の 1次試験受験生に対して,上述した「計画立案・実行能力」と「要点把握力」向上をサポートするためのツールです。 1 次試験は 7 科目の幅広い領域から出題され,合格には平均 6 割以上の得点が求められますが,1 年間で 1 次試験・2 次試験の両方の勉強をするためには最大でも 8 か月くらいしか 1 次試験に時間を割くことはできないため,すべての科目のすべての領域を勉強することは非効率です。したがって,受験生はいかに早く出題傾向を把握し,頻出な論点を繰り返し解くことができるかが重要となります。
では,出題傾向や重要な論点はどのように把握すればよいのか? そのためには,過去問題を複数年度確認する必要があります。しかし,これまでの市販や受験予備校の過去問題集は年度別に編集されているので,同一論点の一覧性を確保したい場合や論点別に繰り返し解くツールが欲しい場合は,受験生自身が過去問題を出題項目ごとに並べ替えたツールを自ら作成する必要がありました。
これには時間も労力もかかるため,「市販の問題集で論点別にまとめたものがあっ たらいいのに…」と考える受験生も多かったです。(私自身もそう思っていました) 本書はそのようなニーズに対して応えたものであり、平成20 年度から平成29年度までの1次試験過去問題の中から、頻出度・重要度を執筆者の主観に基づき選別し,中小企業診断協会の1次試験出題要項を参考にして並び替えたことで,受験生が短期間繰り返し解き,自分の苦手な論点を徹底的に克服することができるよう工夫しました。
(なお,ランクCの問題と解説については,アンケートに応えていただくことで、同友館のホームページからダウンロードできます。(URL:http://www.doyukan.co.jp/) 受験生の皆さんは,本書を活用して 1 次試験を効率よく突破し,2 次試験のための勉強に最大限時間を確保してもらいたいというのが,本プロジェクトメンバーの願いです。
本書の使い方
1.全体の出題傾向を把握する
巻末に経年の出題傾向を俯瞰して把握できるよう,「出題範囲と過去問題の出題実績対比」を添付しました。問題を解く前にこの一覧表で頻出論点を把握し,頻出かつ重要な部分から取り組むことをお勧めします。 また,実際に問題に取り組んでいく際,各章ごとに「取組状況チェックリスト」に日付と出来栄えを記入し,苦手論点を把握・克服する方法を推奨するが,出題領域のどの部分が苦手なのかという全体感の把握には活用できません。したがって,この一覧表をコピーし,自分が苦手な論点をマーカーなどでマークしておけば,苦手論点の全体把握ができるようになります。
2.各章の冒頭部分を読む
以下のような各章の冒頭部分に,出題項目ごとの頻出論点に関するポイントと出題傾向を記載している。まずは,この部分を読み,頻出論点の内容と傾向を把握してほしいです。
3.問題を解く
各章の論点別に問題を解き,解説や各章の冒頭部分の説明を読み,論点別に理解を深めます。頻出論点かつ重要度がわかるように,各問題の冒頭には問題をA~Cでランク付けして記載しています。 原則として平成 20 年度から平成 29 年度の過去 10 年間で
- 3 回以上出題されているかつ重要度が高いと判断した問題をA,
- 2 回出題されいる、または、重要度がAに比べて低い問題をB,
- 1 回しか出題されていないまたは、重要度が低い問題をC としています。
ただし,平成 13 年度からの出題回数も一部加味してランク付けしている場合もあります。取り組む順番は A から始めて B,C と進めることが最も効率よく得点水準を高めることになります。
4.解説を読む・参考書を調べる
頻出論点の問題を解き,解説を読むことを繰り返していくと,類似した内容を何度も読むことになります。結果,その内容が頭に定着しやすくなります。これが本書の目指すところです。 解説については,初学者にもわかりやすいように配慮していますが,市販や受験予備校の参考書のような丁寧さは紙面の都合上,実現することができません。また,本書の解説についてはわかりやすさを優先しているため,厳密さにはこだわっていないところもあります。
なかなか理解が進まない場合もあるかもしれませんが,そのような場合は,自分がわからない言葉や論点がわかりやすく書いてある受験予備校や市販の参考書を読んで理解を深めることも必要な場合もあるでしょう。 この「興味を持って調べる」という行為が脳に知識を定着させることにもなりますので,ぜひ,積極的に調べるという行為を行ってほしいです。調べた内容は,本書の解説ページの余白などにメモしておけば,本書をサブノート化することができ,再び調べるという手間を省略できます。
5.取組状況チェックリストを活用する
各章の冒頭部分に,「取組状況チェックリスト」を挿入してある。これは,何月何日に取り組んだのかを記載し,その時の結果を記しておくことで,自分がどの論点を苦手としているのかを一覧するためのツールです。
結果は各自の基準で設定してよいが,たとえば,「解答の根拠を説明できるレベル=◎」「選択肢の選択だけは正解したレベル=△」「正解できないレベル=×」という基準を推奨します。
何度解いても◎となる論点や問題は頭に定着しているので試験直前に見直すだけでよい。複数回解いて△な論点は本番までに◎に引き上げてほしい。何度解いても×な論点は試験直前までに△に引き上げるという取り組みが目安になります。 時間がない場合は,頻出度が C や B で×の論点は思い切って捨てるという選択をすることも重要です。逆に頻出度が A なのに×や△の論点は試験直前まで徹底的に取り組み,水準を上げておく必要があります。 ■取組状況チェックリスト(例)
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