18ヶ月前にChatGPTで解いてもらいましたが、正解には中々たどり着けませんでした

生成AI登場直後に色々試したのですが、正解にたどり着かないし、解説も間違いが多かったです。そもそも与件文を読み間違えているのかなあ、なんて思いました。

まだまだ人間有利!・・・と思っていた時代が私にもありました。

思考型のモデルが登場して、解答も解説も精度があがった

ChatGPTのO1で解答・解説してもらいました。

解答・解説をお願いした問題 ▶ 令和6年度 第12問 

 企業の社会的責任やESG投資に関する記述として、最も不適切なものはどれか。

ア 「インパクト投資」とは、測定可能かつポジティブなインパクトを社会および環境に生み出す企業に、経済的リターンを求めず投資することである。

イ 「統合報告書」には、企業の売上高や資産などのような従来の財務諸表で記載されている内容に加えて、温室効果ガスの排出量、有給休暇の取得率、経営者報酬の決め方などが記載される。

ウ CSVとは、経済的価値を創造しながら、社会課題に対応することで社会的価値も同時に創造するアプローチである。

エ 環境・社会問題への取り組みが十分でないと思われる企業の株式や債券を売却することによって、投資家が企業に圧力をかけることを「ダイベストメント」と呼ぶ。

オ 環境に対して適切な対応をしているように見せて、実態は二酸化炭素を多く排出しているような企業を「グリーンウォッシュ」と呼ぶ。

生成AIの出力結果

7秒考えたあと、厳かに解答してくれました。
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解答:ア(「インパクト投資」の定義に誤りがあるため不適切)


解説

選択肢それぞれを確認すると、の記述が不適切であることがわかります。

ア 「インパクト投資」とは…

測定可能かつポジティブなインパクトを社会および環境に生み出す企業に、経済的リターンを求めず投資することである。

  • インパクト投資 (impact investing) とは、社会的・環境的インパクトの創出を目指すと同時に、金融的リターン(経済的リターン)も追求する投資手法を指します。
  • 選択肢アでは「経済的リターンを求めず」とあるため、これは 寄付やフィランソロピー などの概念に近くなり、本来のインパクト投資の考え方とはずれてしまいます。
  • 従来の寄付やCSR活動と異なり、インパクト投資は投資家に一定のリターン(利益)をもたらすことを前提に、社会的・環境的課題の解決に役立つ事業へ資金を提供する点が特徴です。

したがって、アの説明は「インパクト投資」の本来の定義から外れており、不適切な選択肢となります。


イ 「統合報告書」について

「統合報告書」には財務情報に加えて、温室効果ガスの排出量、有給休暇の取得率、経営者報酬の決め方などが記載される。

  • 統合報告書 (Integrated Report) は、財務情報に加えて、企業の長期的な価値創造に重要な非財務情報(ESG要素やガバナンスなど)を含む報告書です。
  • 経営戦略との関連性が重視されるため、温室効果ガス排出量や人事施策(有給休暇の取得率、経営者報酬など)に関する情報が盛り込まれるのは妥当です。
  • よってイは適切です。

ウ CSV(Creating Shared Value)について

経済的価値を創造しながら、社会課題に対応することで社会的価値も同時に創造するアプローチ

  • CSV (Creating Shared Value) は、マイケル・ポーターらが提唱した概念で、企業が競争力を高めながら社会的課題を解決することで「共有価値」を生み出すアプローチです。
  • 経済的価値(企業の利益や成長)と社会的価値(社会課題の解決)を両立させるという点で、ウの説明は正しいといえます。

エ 「ダイベストメント」について

環境・社会問題への取り組みが十分でないと思われる企業の株式や債券を売却し、投資家が企業に圧力をかけること

  • ダイベストメント (divestment) は、環境破壊や人権侵害など社会的に問題のある事業へ投資している企業の株式や債券を売却する行動を指します。
  • これにより、該当企業に対して投資家の意志表示・圧力をかける手法として知られています。従ってエの説明は正しいといえます。

オ 「グリーンウォッシュ」について

環境に対して適切に取り組んでいるように見せて、実際はCO2を多く排出するなど、実態が伴わない企業を指す

  • グリーンウォッシュ (greenwash, greenwashing) は、企業などが環境負荷低減などに積極的に取り組んでいるように見せかけながら、実際は取り組みが不十分または虚偽であるケースを指します。
  • オの記述はこの定義に当てはまるため適切です。

以上の検討により、の説明が不適切なため、正解はです。

過去問マスターでの解説

■解説

企業の社会的責任とESG投資に関する出題である。ESG投資とは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の3要素を考慮して行う投資手法である。従来の財務情報だけでなく、非財務情報も重視して投資判断を行うものである。

ア 不適切である。 インパクト投資は、財務的リターンと並行して、ポジティブで測定可能な社会的および環境的インパクトを同時に生み出すことを意図する投資手法であり、不適切である。経済的リターンは求められる。

イ 適切である。 「統合報告書」は、企業の財務情報と非財務情報を統合して示す報告書である。従来の財務諸表で記載されている内容に加えて、温室効果ガスの排出量、有給休暇の取得率、経営者報酬の決め方などが記載されるため、適切である。

ウ 適切である。 CSV(Creating Shared Value)とは、共通価値の創造である。経済的価値を創造と社会的価値を同時に創造するアプローチであり、適切である。なお、本問とは関係ないが、CSVファイルは、Comma-Separated Valuesの略称である。

エ 適切である。 ダイベストメントとは、ESGの観点から問題があると判断される企業や産業への投資を引き揚げる行為を指すため、適切である。

オ 適切である。 グリーンウォッシュとは、企業が実際以上に環境に配慮しているように見せかける行為のことを指すため、適切である。なおグリーンウォッシュは、環境のグリーンとホワイトウォッシュから生まれた造語である。ホワイトウォッシュとは、「うわべを飾る」「ごまかす」「欠点を隠して良く見せる」という意味を持つ表現で、元々は白いペンキで建物や壁を塗って、キズや落書きを隠すことから派生した言葉である。

よって、アが正解である。

結果は・・・

正解でした。解説も十分ではないでしょうか。なんなら私自身が作った解答より良いのかもしれません。

ま、まだ・・・私が作ったほうがコンパクトに必要最小限にまとまってますかね! ←自信なさげ

他の方のブログで、たくさん問題を解いた記事がありました

10問解いてもらったら、全問正解でした
https://london3.jp/2025/01/post-24903

全問はやられていませんが、この分であれば、合格は間違いなさそうですね。

過去問マスター・・・解説が不要な時代がやってきそうです。ドキドキ

カテゴリー: 一次試験

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